へんなテントウムシ

 ここ数日、雨と晴れとが交互に来て、気温もあまり上がらない。しかしきょうは、朝から陽が射して、風もなく暖かな一日であった。
 フェンスにからんだクレマチスの蔓が、急にぐんぐんと伸びてきたので、整理を始めたとき、 このような変わった模様のナミテントウを見つけた。星が3つで、4つめが汚れで見えないのではなく、完全に赤の色素を欠いているのだ。 大きなほうの赤紋も、形が左右対称ではない。

20060428-1-Tentoumushi

 日本に普通に分布するナミテントウは、その模様が実にさまざまあって、それぞれが全く別種であるかのような様相を呈している。大阪市自然史博物館のサイトには、「ナミテントウ」だけで47種のパターンを掲載している。(下記参照)
http://www2.mus-nh.city.osaka.jp/learning/Ent/Ladybeetle-key/harmonia-axyridis.html

20060428-2-Tentoumushi この他に地方変異が多く、また同じ地域でも複数のものが生息し、ときには「えっ」
と思うような模様の違った雌雄が交尾しているのを見ることも多い。

 クレマチスのとなりのバラにたくさんの蕾がついて、恐れていたアブラムシがつき始めた。 ここにもナミテントウがやってきてアブラムシを退治し始めてくれた。しかしアブラムシの繁殖力は圧倒的で、 殺虫剤をかけるとテントウムシにも良くないだろうし、と、いまジレンマに陥っている。

20060428-3-Tentoumushi  アブラムシを攻撃    Cマーク  産  卵

 他にナミテントウを探してみたが、きょうは殆どが2つ星であった。中には模様が円形でなく、”C” の形をしたものが居た。
 こうしてデジカメでナミテントウ図鑑を作るのも、ちょっと面白いのではないだろうか。

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