うどん粉病

 野菜に発生する”うどん粉病”。つい最近まではキュウリやカボチャなどだけに発生するカビ菌だと思いこんでいた。案の定、知人の家庭菜園ではカボチャの葉がすっかりやられて、白くなっている。葉の表面がこのカビ菌に覆われると光合成を阻害され、全体が弱ってくる。
 このカボチャでは、幸いある程度の結実が見られたので、収穫した物を分けてもらって蒸かして味わったが、やや水っぽかったものの、まあ美味しくいただいた。このカボチャは蔓性でどんどん延びているが、先端の方の10枚ほどの葉には、カビ菌が着いておらず青々と伸びていた。

IMG_2441-540_360カボチャの葉のうどん粉病

IMG_2461-540_360蔓の先端部まではまだ侵されていない。

 自宅の周辺で注意してみて見ると、このウリ科の植物以外に、ムラサキツメクサ(アカクローバー)やライラックなどで、葉の表面に白い粉を被ったようなものがあちこちで見られた。

IMG_2431-540_360ムラサキツメクサの葉のうどん粉病

IMG_2440-540_360ライラックの葉のうどん粉病

 ネットで調べて見ると、このうどん粉病のカビ菌は、比較的気温が高く、湿度が低くて風通しの悪い所で多発すると言われている。しかし今年はそんな日は数日しかなく、概して気温は低くジメジメしていたのだ。
 このカビ菌には非常に多くの種類があるらしく、イネ科やバラ科の植物もやられるらしい。概してカビ菌は特定の科の植物に寄生するらしいが、多くの科の植物に寄生するものもあるらしい。宿主の植物が死んでしまうとこのカビ菌も生きてはいけないが、冬は胞子の状態で越冬するとあった。少し勉強になった。

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