♣ 藻岩山には、1972年の札幌オリンピックの時に頂上近くまで自動車道路が完成し、私達の子供等が小さいころはよく車で登山していた。きょうは、47年ぶりに自分の足で登った。観音寺の脇から、ほんとうにゆっくりのペースで2時間弱、楽に登れたのである。
これが一番険しいところ
♣ 登山口の観音寺の境内には、西国三十三ケ所の写しの観音像(1番と33番)が置かれている。2番から32番までは、ここから頂上のすぐ下まで、登山道に沿って順に置かれている。登山道では、頂上までずっとエゾハルゼミの鳴き声が、ほかの音を圧倒せんばかりに啼き交わしていて、「風情」と言うより「嵐」と呼ぶに相応しいほどで、ほんとうに賑やかであった。
アカスジカメムシ クロスジハナカミキリ
♣ きょうは木の葉もかなり繁り、目で見られた鳥はごく少ない。鳴き声は10種以上確認したが、不勉強の悲しさ、 半分も分からない。またこの藻岩山には、昨年までクマゲラが営巣して子育てをしていたが、 今年は過去の巣穴をゴジュウカラが占領して入口を小さくしてしまい、敗れたクマゲラはどこに営巣したのかまだ確認されていないという。
オオアマドコロ
♣ 昆虫は、ここにアップしたもの以外ではオオヒラタシデムシ、ハネカクシsp、アオオサムシ、ゴミムシsp、コアオカメムシ、アオイトトンボなど。
センチコガネ、ハナウドゾウムシ
♣ 観音寺から頂上までは、写真を撮りながら本当にゆっくり登って、登山開始が7時30分、頂上に着いたのは9時20分の計1時間50分であった。コースは記憶にあったほど険しいものではなく、緩・急・緩・急の交互にある本当に登りやすい山道であった。
山頂の標識.バックはケーブルカーと札幌市街地
♣ わたしが小学生の頃は、頂上には屋根がなくなった石積みの小さな祠があったが、 オリンピックの頃から立派な展望施設(売店・展望台)とロープウェイ、ケーブルカーができ、 かつ南麓を経由した自動車道路もできた。
♣ 私が中学生の頃には、この山の標高は530.9メートルだったのに、 いまは531.03メートルになっていた。頂上には、過去にはなかった鉄筋コンクリート製の展望施設が作られていて、どのポイントをもって13センチ高くなったとしたのかは、よく分からない。
見聞きした鳥:ウグイス、キジバト、アオバト、ハシブトガラ、ツツドリ、アカハラ、ヤマゲラ