コシカギク

 近所の空き地で不思議な花を見つけた。ニンジンの葉をごく小さくしたような葉が密生し、そこから花らしい黄緑色の丸坊主が立っている。その花は、はじめはただ先端が黄色いだけの塊りに見えたが。よく見ると筒状の黄緑色の花筒が密集し、先端が黄色になって開いている。1つの花塊は直径5~9ミリほど。

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 図鑑で調べると、コシカギク(キク科シカギク属、学名:Matricaria matricarioides)で、漢字では「小鹿菊」と書く。別名オロシャギクとも呼ばれ、北半球の寒冷地に広く分布するが、日本国内での分布は北海道だけのようである。この近所では2か所で5株ほどしか見当たらないが、いずれも荒地に根を下ろしている。うっかりすると見落としてしまいそうなほど、非常に地味な花である。

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