無精者のいじましき節約

 さきほど、21時30分頃から強い雨が降りだしたので、車を出して10キロほど走って帰ってきた。雨で車を洗って、洗車の費用を浮かせるのである。我が家の駐車場は小学校のグランドの横にあり、屋根はあるものの扉はないので、頻繁に砂ぼこりでボンネットが白くなる。
 以前は簡単な洗車なら、ガソリンスタンドで無料でやってくれた。そのうち有料になり、水洗いは500円、洗剤洗車は1,000円、 ワックスがけまでやると1,500円~2,000円かかるのだ。
 最近は、ほかにセルフ洗車場と言うのが出来て、小さなドームで囲われた洗車場に、上から高圧水と洗剤液の出る2本のホースが下がって、専用ブラシがついている。ここに車を入れ、料金機に500円を入れてブラシのレバーを握ると、水や洗剤が出てきて使えるのである。
 しかしこれは5分間という時間制限があって、この間に洗ってしまわなければならない。まず高圧水で水洗いし、次に洗剤ブラシで汚れを落とし、次にまた高圧水で洗剤を洗い落とす。そしてこの水と洗剤は同時には使えないのだ。
 この5分というのが実にあわただしい。うまくこなさないと、洗剤をかぶったまま終わってしまう。タイマーを見計らって、5分経過する前に100円を追加すると、1分間延長になるが、洗い残して終わってしまうと、また500円の追加である。
 なまじ車庫に屋根があるので、雨が降ってもほこりは落ちない。雨の中を走ると、少なくとも水洗いの分だけは節約になる。雨が強いほど綺麗になる。だからさっき、用もないのに走ってきた。10キロほど走って、ガソリン消費は約125円。いやはや何ともいじましい節約である。
 天気のいい日に庭の水栓からホースを下ろし、洗剤で洗ってやればいいものを、どうも洗車については若い頃から無精なのである。妻があきれてしまって、時々レンタル雑巾で拭いてくれるが、1回でそのクロスは真っ黒である。

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