倉敷-広島県

 旅行の出発前に調べておいたが、倉敷のホテルのすぐ近くには「美観地区」と云って美術館、博物館、民芸館などが多数集まった場所がある。ホテルでもらったパンフレットを見ると、どれも9時には開館している。
 私にとって、1930年に建設された大原美術館は、1990年代のはじめに大幅な改築があるまで全く知らない存在だった。しかしこの美術館の改築後の姿が建築雑誌に掲載され、日本でも稀な西洋美術の私設コレクションとその常設館ということを知って、是非見てみたい憧れの場所になった。

DSC02114-540+405 倉敷川と紅葉

 ホテルで簡単に朝食を済ませ、開館直前に大原美術館に駆けつけた。美術館前の倉敷川には大きな鯉が泳ぎ、川をはさんだ対岸では、紅葉が見事であった。大原美術館では、その膨大な絵画の量に圧倒され、本館の西洋画家、別館の日本の画家の絵画をざっと観ただけで、足腰が疲れてしまった。
 この美術館にはほかに東洋美術や古代オリエント美術、彫刻、版画など、豊富な展示物があるが、とても観切れない。ほかにもこの美観地区には加計美術館、倉敷民芸館、日本郷土玩具館などのほか自然史博物館、市立美術館などがあり、楽しむには何泊もする必要がありそうだ。
 倉敷からさらにJR鉄道に乗り、ジノリさんの住む町へ。駅からゆっくりと歩いて20分弱でお宅に着いた。この日はちょうどオープンハウスをしておられる日で、お友達や来客があり、にぎやかであった。また最近私のサイトに書き込みを下さる閑児さんも遠い所を駆けつけてくださり、思わぬオフ会になった。
 ジノリさんのお宅は、折に触れてホームページで御紹介いただいているように、人の集まりやすい、暖かな雰囲気で、親しいお友達がキッチンのお世話をされて、私たちはただ座っているだけであった。またこちらで頂いたコーヒーは、偶然なのか大倉陶園の2016番のC/Sで、生駒の従姉が出してくれた物と同じで、妻と驚いたものだ。いつもは引込み思案の妻も、皆さんのお気遣いのおかげで、にこにこと楽しく時を過ごすことが出来たようである。ジノリさんや閑児さん、本当にありがとうございました。
 2時間ほどの時間はあっという間に過ぎ、名残を惜しみつつ、閑児さんとともに、ジノリさんの義妹さんの車で駅まで送っていただき、閑児さんは西へ、私たちは東へと別かれた。

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