北海道産りんご・ハックナイン

 きのう、近くのスーパーマーケットで見つけた。北海道産のリンゴとしては大振りで、20年ほど前に「ふじ」と「つがる」を掛け合わせて出来たそうである。余市や仁木など古くからリンゴを栽培している地域でしか栽培されず、地産地消の典型のようだが、私はこの果汁が多く甘いのが好きである。酸味も適度にある。芯を取り、皮をむかずにイチョウに切って、スライスしたセロリと一緒に、マヨネーズで頂く。

DSC02356-540+405ハックナインと大倉陶園のデミ・クリスマスローズ

 ハックナインから、少し懐かしい記憶がよみがえってきた。現在の札幌市南区澄川(すみかわ)地区は、私が子供の頃は「北茨城」と呼ばれていて、稲田と小玉のリンゴ畑が拡がる丘陵地帯で、近くの天神山には縄文遺跡があった。今はない「定山渓鉄道」の電車が、リンゴの林の中を縫うように走り抜けていたことを思い出した。今は殆ど住宅地になっているが、数件の農家でまだリンゴを栽培しているそうだ。酸味が強いが、アップルパイには最適だと聞いた。
 我が家の前から環状通りを東へ向かうと、途中から北へ向きを変えたあたりで豊平区に入り、中央分離帯には豊平区の樹花、小玉リンゴが植えられ、5月中旬に花を咲かせて、晩夏には実を付ける。このリンゴは10月に収穫されて、月寒公園などで市民に配られているとか。
(PS)なぜ「ハックナイン」と呼ぶのか、ネットで調べてみて初めて知った。
“Hokkaidou Apple Clone-9″つまり品種番号からHAC-9となり、そのままの呼び方で一般に通用するようになったらしい。『北海道中央農業試験場で、1971(昭和46)年に、「ふじ」に「つがる」を交配し、その実生のなかから選抜したもので、1986(昭和61)年に種苗登録された「道産子りんご品種第一号」です』と紹介されている。

カテゴリー: 日々つぶやき, 農耕園芸, 飲む、食べる タグ: パーマリンク

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