息子が、都内の自然観察仲間と、東京郊外でのサンショウウオの産卵状況を調査すると言うので、同行させてもらった。
場所は公表できないが、2種類の違う生息域を持つサンショウウオの調査について、4月2日と9日の2回に分けて参加した。
4月2日(土) トウキョウサンショウウオ
◆ トウキョウサンショウウオは、谷筋で流れの無い湿地の水溜りに、30個前後の卵の入った三日月形の卵嚢を2個一組で産卵する。この日の調査では、7箇所のポイントで合計300個以上の卵嚢が見つかった。ほかに、生きている成体が6頭と、なぜか頭や尾部を食われた成体の死体が3頭分見つかった。小動物の糞らしき物があったが、それに食われたのかも知れない。
◆ 道路工事などで流水や地下水の水脈が変わると、たちまち生態系に影響が出てくる。今回もそのような場所が何箇所かあった。
調 査 の 状 況
トウキョウサンショウウオの卵嚢
トウキョウサンショウウオの成体
◆ 観察した場所はやや奥まった里山のような所で、さほど険しくはない。サンショウウオや鳥以外の動物としては、クガビル(ヒルの仲間.20センチほど)、ヤマアカガエル、イモリ、アメリカザリガニ、マゴタロウムシ(ヘビトンボの幼虫)など。
ク ガ ビ ル(ヒルの一種)
ア セ ビ ア オ キ オオイヌノフグリ
タチツボスミレ マンリョウ ヒメオドリコソウ
◆ この日に出会った鳥は、以下のとおり。
アオサギ、イカル、オナガ、ウグイス、メジロ、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ツグミ、ムクドリ、ミソサザイ、イワツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ガビチョウ、コジュケイ、キジバト、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス